とある情報教師の独り言 #2

高等学校の教科『情報』の光と影

情報デザインについて考えてみる

情報Ⅰの内容にある「情報デザイン」ですが、かなり漠然としているように思えます。デザインというとPhotoshopだったりIllustratorだったり、Adobeのツールで何かやるようなイメージではあります。

 

しかし、デザインとはいっても、私は芸術系の出身でもないし、デザインについて勉強してきたわけでもありません。元々はただの数学教員でしたし。なので、デザインをどう教えるか、イメージがいまいち湧きませんでした。

 

そんなわけで本屋へ行きました。私は紙の媒体も愛用しています。タブレットだと使いにくいというのと、本屋に行けば直接中身を見ながら買うことができます。デジタルで購入するとなると買わないと全部見れませんからね。

 

適当にコンピュータ関係の棚を眺めていたら、ふと「Webデザイン」というワードに目が止まりました。確かにWebデザインも情報デザインと言えると思います。Webページ作成に情報デザインを絡めれば、プログラミング的な要素も兼ねることができます。また、Webページ作成の上でも画像処理が必要になってくるので、画像編集ソフトもついでに使うことができるかもしれません。

 

ちなみに見つけた本はこれです。

 

 

この本の冒頭に、「デザインはあくまで『伝えるための手段』であり、『美しく装飾すること』ではない」と書かれてありました。そう考えると、芸術系を学んでいない自分にも十分教えることができます。伝えることについては、プレゼンでも学んだことなので、情報デザインにも応用ができそうなわけです。

 

さらに、この本では「センスとは知識である」とも書かれてありました。つまり、勉強すれば誰にでもできるということです。これは生徒たちにも教えるべきことですね。自分ができない理由を才能やセンスのせいにしがちではありますが、センスの部分については努力でカバーできるわけです。

 

てなわけで、私は情報デザインをWebデザインで教える方向で、授業を組み立てて見たいと思います。