とある情報教師の独り言 #2

高等学校の教科『情報』の光と影

プレゼンをどう教えるか その1

こんばんは。

 

現在、授業ではプレゼンテーションを教えています。

プレゼンは自分の考えを相手に伝えることなんですが、生徒にこれを教えるのが意外に難しいものです。

 

まず、教科書がほとんど役に立ちません。Officeの教本もありますが、これもプレゼンには役に立たないどころか間違った使い方が書いてあったりするので、迂闊に使うことはできません。

 

なので、市販の書籍やインターネットなどを駆使して、自分で教材を作成します。かなり手間はかかりますけどね。しかし、プレゼンスキルはこれからを生きる生徒たちにとって間違いなく役立つものなので妥協はできません。

 

 

そこで今回はおすすめのプレゼン教本を紹介します。

まずはこちら

 

ガー・レイノルズ シンプルプレゼン

ガー・レイノルズ シンプルプレゼン

 

 

日本人がいかに間違ったプレゼンを良しとしているか思い知らされる本です。いかに聴き手に分かりやすく伝わるスライドをどのようにデザインするか具体的に書いてあります。

 

そしてもう1冊

 

東大式伝わるパワーポイントスライドの作り方

東大式伝わるパワーポイントスライドの作り方

 

 「東大式」といっても全然難しくはありません。高校生にも十分わかりやすい内容になっています。「つい作ってしまいがちなダメなスライド」を紹介しつつ、それを改善するために詳しく作り方を説明してくれています。

 

プレゼンに関してはしっかりと指導しないと間違った方向に生徒は向かってしまいます。情報の授業ではしっかり指導しますが、それ以外の時間、例えば課題研究などの時間では担当の先生がプレゼンについて理解していないため、間違ったものを良しとしてしまい、生徒はそのまま社会に出てしまいます。それだけは阻止ししないといけません。

 

もちろん情報の授業だけでは完璧に仕上げることはできませんが、間違った方向に行かないようにさせることが重要なのだと思います。