とある情報教師の独り言 #2

高等学校の教科『情報』の光と影

プレゼンテーション授業実践 ~スライド作成編①~

こんにちは。

週1更新と言いながらも間が空いてしまいました(;´・ω・)

 

さて、現在授業ではプレゼンテーション実習を行っています。

プレゼン指導は大きく分けて「スライド作成」と「発表」に分かれます。

 

スライド作成ですが、基本的にはPowerPointを使用します。

PowerPointの使い方自体は難しくありません、文字と画像と最低限のアニメーションさえできれば問題ありません。

しかし、だからといってスライド作成について教えないと、生徒は間違った方向に向かってしまいます。

 

今回はスライド作成について、いくつかのポイントを紹介します。

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「GATAG」より

 

①ページ設定

ページ設定の基準は「発表の時にスライドを何に映すか」で決まります。

学校では基本的に教室や体育館などの備え付けのスクリーンを使います。

 

問題はこのスクリーンの縦横比です。

学校では4:3の比率になっていることが多いです。これは昔のブラウン管TVやPCのディスプレイの画面サイズと同じです。なのでページサイズを4:3にするのが最適となります。

 

しかし今のPC、そしてPowerPoint2013以降では「16:9」のワイド型がデフォルトの設定になっています。もちろんワイド型の方がレイアウトの幅が広がるので良いのですが、問題は16:9で作ったスライドを4:3のスクリーンに映すとどうなるか?

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正解は「表示が縮小される」です。ワイド型の広い横幅を4:3の狭い横幅に合わせると、縦幅も比率を守るために小さくなるのです。それでもスライドの作り方によっては小さくなっても何とかなりますが、問題なのは生徒はそれを意識していないので、いざ発表になって小さくなってしまうことに気づいてしまいます。もちろん「時すでに遅し」です。

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※16:9のスライドを4:3に映したときの状況。黒く削られた分だけ画面の表示は縮小される。もちろん縮小されることはデメリットでしかない。

 

なので、PC画面の状態で満足するのではなく、本番でどうなるかを想像するように指導はしていますが、この先のことを考える力が高校1年生程度では脳の発達が遅れているため難しいんですよね…。だからといって教えないわけにもいかないので、常に発表のためのスライドを作ることを意識させることが重要だと指導すべきです。