とある情報教師の独り言 #2

高等学校の教科『情報』の光と影

古文漢文の必要性

西村博之さんのTwitterやメディアでの発言から

 

 

古文漢文が必要ないものだとは思いません。そこから学べることも大きいと思います。しかし、義務教育から高校まで毎年のように学ぶ必要はあるのだろうか、他にも学ぶべきことはあるのでは、というのは強く思います。必修なのは高校1年までにして、以降は選択科目でいいのではないか。

 

自分が情報科教員だからというのもありますが、PCのことや、お金のこと、制度のことなど、社会に出たときに絶対に覚えておいた方が良いことはたくさんあります。しかし、それらの多くは社会に出てから、自発的に学ばないといけないことだったりします。

 

私は非常勤講師なので確定申告を行いますが、申告の際に作成する書類というのは複雑極まりありません。自分はまだ給与所得者なのでマシな方ですが、自営業やフリーランスの方であれば様々なことを理解しないといけません。ただ実際は理解するのが難しい上に、書類作成等も大変なので、税理士さんに依頼するのだと思いますが。こういったことは、基本的に学校では教えません。

 

それ以外にも生活に関わる制度などは、学校では殆ど教えてはくれません。学校の先生もそれほど気にならないのだと思います。だって、正規の教員であれば、生活も安定しているし困ったときに知っておくべきことなど、自分たちには必要ないのですから。

 

古文漢文も大事なのはわかります。実用性のみで学問を語るのでは無いというのもわかります。しかし、時代は代わり、複雑な制度も増え、コンピュータ活用が当たり前になって、AIに多くの仕事が奪われるとも言われているというのに、それでもPCよりも古文漢文が重要だというのは、少し違うような気もします。