とある情報教師の独り言 #2

高等学校の教科『情報』の光と影

町田総合高校の件とネット私刑

どうもこんばんは。

 

町田総合高校の体罰動画の件について。

 

まず真っ先に思ったことが「ネット私刑」の可能性です。

「ネット私刑」とは、事件などの加害者に対して、インターネットを利用し個人情報を晒したり誹謗中傷を浴びせるなどして、私的に制裁を与えようとする行為です。

 

今回の件は、教員としてはどんな理由であれ体罰は許される行為ではありません。

生徒側にどんなに非があったとしてもです。

 

しかし、教員ではない人の多くは生徒側の方を許せないと思ったでしょう。

なのに生徒はあくまで被害者です。

こうして怒りの矛先が生徒に向かい、ネット私刑へと発展します。

 

ネット私刑の何が怖いかというと、被害の拡散とデマです。

今回は高校生が対象なので、私刑の対象はその友人や保護者にも向けられます。

 

親の会社も晒されます。

会社が対象になれば従業員にも被害が行く可能性もあります。

ここまでいくと、全く無関係の人まで被害を被ることになりかねません。

 

生徒自身も氏名や顔写真がネット上に公開されます。

当事者だけならまだしも、同じ学校の無関係の生徒の情報まで晒される危険もあります。

 

しかし、たとえ間違った情報であってもインターネットに一度載った絶対に消えません。

なので、よく考えて情報をネット上に載せなくてはならないのです。

また、自分が上げた情報が人を傷つける可能性があることを、絶対に忘れてはならないのです。