とある情報教師の独り言 #2

高等学校の教科『情報』の光と影

Excelをどう教えるか その1

こんばんは。

 

最近まで授業でExcelを教えていました。

今年度のExcelは前期に基本、後期に応用という形で2回に分けて実施しました。

 

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Excelをどのレベルまで教えるかは毎年悩んでいます。

今年は日本情報処理検定協会の試験基準を参考に、前期が3級、後期を準2級程度を目標に授業内容を考えました。よく「3級くらいは…」という話を情報担当の先生から聞きますが、自分はVLOOKUP関数(表検索関数)くらいが最低限と思い、準2級までやることにしました。

 

実際は3級レベルですら難しい生徒が多かったですね。3級はSUMやAVERAGEなどの基本的な関数からIFやRANK、端数処理のROUND系の関数まで含みます。扱う関数は多いですが、Excelとしては基本中の基本が詰まっている感じですね。

 

しかしながら、前回の記事にも書いた通り、Excelの経験がゼロの生徒も多いどころか、PC操作すらままならない生徒も一定数いる状況では3級すら難しかったのでしょう。PC操作がままならないというのは、例えば「ダブルクリック」「ドラッグ」「コピー&ペースト」「Deleteキー」「半角と全角の違い」etc…あげればキリがありません。つまりはExcel以前の問題が多いのです。

 

kenkenradio.hatenablog.com

 

Excelだけを教えようとすると失敗します。計算もできないのに文章問題を解かせるようなものですね。関数やらグラフやら教えつつも、PC操作を丁寧に教えることがExcelを効率よく教えるのにもつながるのだと思います。