とある情報教師の独り言 #2

高等学校の教科『情報』の光と影

情報科教員の魅力

今までネガティブなことばかり書いてきましたが、情報という教科の魅力を書いていこうと思います。教員採用の少なさや副免許取得などのハードルはありますが、情報という教科自体はとてもやり甲斐のある教科です。

 

1.これからの未来を支える分野である

今でこそ教科としての扱いは決して良くはありませんが、共通テストに教科として追加されるなど状況は改善しつつあります。これからの情報社会において決して無視はできない分野であることは間違いありません。いずれ学校の中で中心的な存在になっていくと思います。

 

2.実習中心の授業ができる

コンピュータを使った実習というのは生徒の食いつきもよく、座学の授業と違い、よほど質の良い授業をしないと生徒が寝てしまったり、内職(他教科の勉強)をされたりすることも比較的少ないです。もちろん実習内容にもよりますが。

 

3.準備室がある

職員室以外にも自分の居場所があるのは結構大きいものです。仕事に集中したいとき、机を広く使いたいときなど、理由は色々あると思います。また、他に誰もいなければ音楽を流しながら仕事もできますね。

 

4.冷房が使える

最近は普通教室にもエアコンが入るようになりましたが、まだまだ設置されていない学校も多いです。しかし、コンピュータ室や準備室は基本的にエアコンがあります。夏場に、快適な空間で授業や仕事ができます。

 

私は元々数学の教員でしたが、情報科の教員になりました。なぜ情報という教科を選んだかといえば、単純に教材研究や授業が楽しいからという理由が大きいです。数学も面白かったですが、新しい取り組みというのが少ない教科でもあります。情報という分野は常に変わり続けるもので、教材研究が大変ではありますが、新しいことを考えるということは、いくつになってもワクワクするものです。

 

今、情報という教科が抱えている問題は、教科の内容とは何一つ関係がありません。問題の解決は時代が後押してくれると思います。教科の魅力は他のどの教科よりもあると思うので、1人でも多く志願者が増えることを祈りたいです。