とある情報教師の独り言 #2

高等学校の教科『情報』の光と影

教員採用試験の説明会へ

こんばんは。

 

もう説明会を聞いても仕方ないくらい受験を繰り返してはいますが…ここ近年は試験の内容がこまめに変更されているので、行ってみました。現職の校長先生による講演もあったので、今一度心を引き締めるという意味も込めて。

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話の辻褄はよく分かりませんでしたが、ところどころで金言をいただきました。特に印象に残ったのが、

 

とあるフリースクールのようなところに勤務している方が

 

「自分の好きなことばかりやっているのは、課題から目を背けている」

 

というような意見を投げかけました。それに対して

 

「好きなことの中で課題を見つけることが大事」

 

と仰ったことには素直に感動しました。

 

自分の中でどこかモヤモヤしてたところが晴れた感じですね。現在は自由な校風の学校に勤めていますが、生徒は自由すぎて何をすればいいかわからない傾向があります。縛りがないことが良くないと考えたりもしましたが、それでは後ろ向きなんですよね。好きなことを存分にやって、でもその中で壁にぶつかることもある。そこで逃げないことが重要なんですよね。

 

さて、そんなお話も非常に良かったですが、説明会の真の目的は来年度の採用試験についてです。今年度もかなりの変更点があった試験ですが、来年度も大きな変更がありましたので、簡単にまとめておきます。

 

ちなみに変更点を記載した資料の配布はなく、自分の記憶とメモを頼りに書きますので、解釈の違っている可能性があります。あくまで参考程度に見てください。

 

①地域枠の拡張

気仙沼や南三陸など震災で甚大な被害を受けた地域にで、採用後10年以上勤務することを条件とした特殊な採用枠ですが、来年度から東部地区に拡張するそうです。

 

②特別支援学校に中・高の採用

今年度も特別支援学校専用の採用が始まりましたが、小学校のみの枠でした。来年度は中高の教科の免許に加え、特別支援学校の免許を所持している受験生が優遇されるそうです。

 

③2次試験から模擬授業を廃止し、集団討議を行う。また個人面接の評価基準も整理する。

これは大きな変更点ですね。詳細は不明ですが、教科の中で争うのか、あるいは同じ校種の中で争うのか。確かに模擬授業もよく分からない試験でした。情報なんて黒板で座学の授業でしたし…それ授業力がないとか言われるとやりきれません。

 

④教員経験者枠の1次試験は「専門教養」のみに

直近3年で常勤以上の職を2年以上経験した場合に「経験者枠」として受験が可能になります。今年度までは「専門教養」と「集団面接」でしたが、2次試験に「集団討議」が実施されるようになったため、1次の集団面接は廃止でそれに代わる試験も実施しないとのことです。経験者枠ではない一般枠は「専門教養」と「一般教養&教職教養」の2つの筆記試験を受けないといけないので、経験者枠は完全に有利となりますね。私は経験こそ長いですが常勤の仕事をしていないので…一般枠から這い上がらないといけません。

 

⑤出願の締め切りが一週間短くなる

これは注意しないといけませんね。去年と同じ感覚でいると出願漏れしてしまいそうです。

 

他にもいくつか変更点はありますが、さらにうろ覚えなので割愛します。

 

情報の採用もですが、特別試験学校の採用も始まるようになったのは非常に大きいですね。特別支援学校の関しては他校種で採用された後に希望などを踏まえて、人事異動で配置されるような状態でした。つまり、大学で特別支援教育を専攻した学生が単純に特別支援学校に行けるとは限らないのが宮城県でした。どうしても特別支援学校に行きたい場合は他県に行くしかなかったようです。しかし、特別支援教育の現状も時代の変化によりさまざまな状況に対応せざるを得なくなり、さすがに現場でやりくりが難しくなったのでしょうね。今更感もありますが、良い判断だと思います。

 

いずれにせよ1次を突破するために、自分を磨かねばですね。